金融商品の投資のリスクを比較すると
日本の預貯金の金利では今や、蓄えは減るばかり。だれでも、将来の生活の不安を少しでも払しょくするため投資、運用を考えています。しかし、投資、運用して、資産を減らしては本も子もないわけで、少しでも安全、安定な投資を続けたいと考えています。リスクを減らすには何をすれば良いのか。紹介します。
一般的な投資商品のリスクとリターンをイメージ化してみましょう。
個別株投資
一番リスクが高くリターンも高いのが、個別株投資です。いわゆるハイリスク、ハイリターンです。決算や新製品情報や、会社の噂、使用取組比率などに敏感に反応します。それだけに、常に気を抜けません。場が開いている間は相場の変化を見ていられる人であれば、ハイリターンを得られますが、結局売場のタイミングをつかめず、売りのがし、塩漬けになることが多いです。
ETF(上場投資信託)
ETFは指標取引ですから個別株式に比べれば、組み込んだ多数の株式の指数ですから、いくつかの個別株が下がっても、崩れることはなく安定してきます。もちろん相場全体が下がった時には、同じように下がります。動きは株式と同じようになりますが、指数ですから株式よりも、個別のニュースを気にしなくてもよいです。ニューヨークダウや、日経平均などと同じように動きますので、ずっと相場を見続けていなければならないということはありません。
投資信託
投資信託も多数の株式や他の商品をポートフォリオを組んで、組み入れています。その分リスクも下がります。株式よりは安全ですが、リターンはやや下がります。しかし、今年の10月からの下落のように、相場全体が崩れたときには下がります。個別株よりは下がりません。手数料はインデックス型かアクティブ型かによって幅があります。基本的には運用をお任せですが、本当に長期で持たない限り、適度に利益確定をしていく必要があります。今回の下げでは超優良のひふみプラスも大きく下げました。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーは、投資信託よりももっと多くの指数を、リスクを低減しリターンが大きくなるように組み込みます。それぞれのAIロボットにより、ノーベル賞をとった経済理論によりリスクを回避するシステムに特徴があり、リスクを抑えリターンを大きくするポートフォリオを組んでくれます。最初に個々人のリスクに対する考え方により、ポートフォリオを決め、あとはすべて自動で運用してくれます。コツコツ積み立てながら、長期で運用するものです。何より、すべて自動なため、相場の急落時にもそのままにしておいても、自動的にポートフォリオを組み替え対応しますので、心理的に逆行動をとってしまうことはありません。
債券
債券は、一定の期間で決められた利子が得られるうえ、償還日には額面で返還されるため、比較的安定的に収益を得られるのが魅力です。もちろん、市場で売り買いもできます。株とは逆相関するため、株と債券で分散しておけば、リスクを抑えられます。
投資には、様々なリスクが存在します。
為替変動リスクは最も大きい
最も大きいのが為替変動リスクです。それは、金利変動に起因することが多いです。今や、投資は国際分散投資が主流なので、為替の変動は、基準価格にも、解約価格にも大きく影響します。特に、日本の株式市場の主役は今や海外投資家です。
東証主体別売買動向チャート
この1年間の売り買い主体の変動はどうだったか見てみましょう。18年の11月の下げまでの1年間の動きです。10月の下げから海外が売ってくる中で紫色の個人は買い向かったわけです。この結果、個人の信用の担保不足になり、個人は投げ売りとなり、第二弾の12月の大きな下げを演じたわけです。
個人は、最初の下げで、大きなリバウンドを狙えると考えたのです。ところが、中国とアメリカの貿易摩擦が解決できないと見るや、アメリカVIXが急騰して、相場はさらに下げ個人は逃げられなくなったわけです。
証券自己も海外も売っていたのに、個人は買い向かった理由は、日本人の個人にしてみると、まさか年末に大きな下げが起こる等誰も考えなかたたわけです。しかし、明らかにVIXは20を超えて危険領域に入っていました。
いまさらながらですが、VIXが17を超えたときに売却していれば
今だから言えるのですがVIXが17を超えた時に、冷静に、運用資産を売却していれば、ここまでの下げの増幅はなかったかもしれません。次のためにしっかりと反省しておく必要があります。
こう考えると、AIロボットが冷静に売却や、逆相関のETFなどにポートフォリオを組み替えてくれればと思いませんか。どんなに、情報を得ていても、最後の判断ができるかできないか、その人の心理状態によるでしょう。
ここから投資を始めるには絶好の環境
現在VIXは15.73で、上昇のあとは、上下しながら次第に下げていくコンタンゴ現象となるのですが、まだ安心はできません。中国とアメリカの貿易摩擦次第で予測不能です。
しかし、今回の下げは、余裕資金のある人や、ここから投資を始める人には絶好のタイミングであることは確かです。
はじめての人はロボアドバイザーがおすすめです。ウエルスナビWhealthNaviとテオTHEOの比較は前に書いているのでこちらもごらんください。