落ち着いてきたダウ平均、VIX(恐怖指数)も15ポイント台まで下がった
落ち着いてきたダウ平均、VIXが15ポイント台まで下がってきました。2019年2/5で15.57ポイントまで下がりました。12月24日の魔のクリスマスイブに36.7まで上昇して、ここまで下がってきたのは、人間の心理が落ち着いてきたということでしょう。
12月のVIX急騰は、10月の急騰が収まりかけて来ていた矢先、まさか年末に下がることなどな、誰も想定していなかったところに、トランプの発言や貿易摩擦の緊張からストンと下げた結果でした。15ポイントまで下がったということは、20ポイント以上が危険領域ですから、とりあえずアメリカ人の心理は落ち着いたということです。昨年2018年2月のショックの時はそれから、上昇はあっても、大きくは下げず、8か月間落ち着いた状況が続きました。これから昨年と同じ動きを望みたいです。上のチャートは、VIXとVSTOXX(ヨーロッパのVIX)、日経のVIX、と日経平均のローソク足です。2018年2月の下げも入っています。
下のチャートはNYダウとVIXと日本のETF日経レバレッジ1570を合わせたチャートです。
昨年10月まではNYダウと日経レバレッジ1570はほぼ同期して動いていました。前日のNYの動きを見て翌朝日経レバレッジを買えば、同じパフォーマンスが得られました。しかし、その後、日経の動きはダウと幅が開き、さらに小刻みに上下する関係になっています。10月韓とすると日柄的には十分な期間を経たのですが。
日本人のメンタルは世界と比べて弱いのかも
これを心理的に考えると、日本人は今回の下げで相当参っているのではないかと思います。NYダウは1月のリバウンドですでに昨年2月の下げ以前の状態まで回復しているのに、日経レバレッジ1570はいまだ弱含みで、回復していないのです。グローバルな感覚の中で日本人のメンタルの弱さが出ているのではないかと考えています。
今回の下げの原因となったアメリカと中国との貿易摩擦も、先が見えてきたようですが、トランプさんが何を言い出すかわかりません。投資、運用したくても、怖くて手が出せないというのが今の現実というところでしょうか。
投資は続けたいが、もうこりごりだという人、これから投資を始める人にはロボアドバイザー
将来のために投資はしたいけど、安全、安定ということが一番です。また、いつも世界の経済を見ているわけにはいきません。仕事の合間に取引しているだけでは、とても対応できません。
そこで、お勧めが、ロボアナライザーのWelthNavi(ウエルスナビ)やTHeo(テオ)です。
「ウエルスナビ」も「テオ」も、ノーベル賞をとった経済理論から作られたシステムです。
いわばAIを駆使したロボアドバイザーなのですが。最初のポートフォリオさえ自分でリスクを納得して決めれば、相場の動向に惑わされず、すべて自動で資産運用を行ってくれます。
基本は、資産運用の王道「長期・積立・分散」ですから1年は置いておくことがおすすめですが、もちろん、途中で解約も一部売却もできます。また、途中のパフォーマンスはスマホですぐに簡単に見れます。
違いは何か比較してみましょう
投資資金の違い
THEO「テオ」は1万円から
WhealthNavi「ウエルスナビ」は10万円から
確かに、だれでも始められるのは1万円でしょうか。どちらも「ドルコスト平均法」で毎月同じ額を積み立てていくというのが、暴落があっても、平均として回避できるコンセプトを持っています。もちろん、お金が余った時に入れて行くわけですが。最初に10万円入れておくと、とりあえず、増えていけば楽しみですよね。1万円だとなかなか増えていく実感が持てないということもあります。
ただ、今回の暴落の時を考えると。10月に始めた人は、間違いなくマイナスですから、1万円だけ積んでおいた人の方が、下落被害は少なかったことになります。
逆に、2019年1月に始めた人は、1万円より10万円積んだ人のほうが有利でしょう。いずれにしても、コツコツ積立て行くわけですから、長期と割り切れば差は出ないのでしょう。両方とも長期とは、10年とか20年とかを想定しています。
投資先の違い
投資は両方とも、世界のETFに分散投資しますがその分散投資先の違いです。
ウエルスナビWealthNavi
自分で選んだリスク度合いによりますが、おおむね以下のようなETFに分散投資していきます。
米国株 VTI
日欧株 VEA
新興国株 VWO
米国債券 AgG
物価連動債 TIP
金 GLD
不動産 IYR
等、最大30種類以上のETFでポートフォリオを組んでくれます。
テオTHEO
先進国株
新興国株
先進国債券
新興国債券
リート・不動産
コモディティ
の6種類のアセットクラスに分類して、それぞれのETFから分散投資を行います。 詳細は
日本株 EWJ
米国の中型割安株 VOE
米国の大型割安株 VTV
韓国の大型株・中型株 EWY
アジア太平洋地域の先進国の大型・中型株 VPL
日本を除くアジア太平洋地域の先進国の大型・中型株 EPP
米国政府機関が発行・保証した投資適格のモーゲージ・住宅ローン担保証券 MBB
残存期間7-10年の米国国債 IEF
米国政府機関が発行・保証した投資適格のモーゲージ・住宅ローン担保証券 VMBS
米ドル建てのバンクローン SRLN
コモディティの先物 DBC
金(現物)IAU
農作物の先物 DBA
銀(現物) SLV
比較してみるとTHEOのほうが分散が広いことがわかります。これだけではありません。
ポートフォリオは相関するもののほか、反対の逆相関するETFをバランスよく組み合わせ、すべてが損だけにならないようにしてあります。これだけの分散を、一人の、少しの資金ではとてもできないので、多くの人の資金が集まることで、リスクを抑えた世界分散が成り立つわけです。
リスクに対する対応法
ウエルスナビWealthNavi
ウェルスナビの考え方はポートフォリオを自動でリバランスすることで、リスクに備えます。
例えば、米国株と米国債券は、相関していません。つまり、ある割合でそれらを組み入れておけば、株が下がった時に、債券が上がる性質を利用して、ヘッジがかかったことになることが理解できます。しかも、多様な金融資産を最も有効なポートフォリオで市場の状況に対応して組み替えていくわけで、これは人間がやリ続けるのは難しいです。それを自動でロボットにやらせるということです。感情に左右されず、心理的な罠にはまらずコツコツ続けることをベースにしています。
テオTHEO
THEOの場合は社会のセンチメントを評価しています。 AIアシストというシステムです。これは結構すごいAIで、世の中に流れている情報クラスターを集めて分析し、人間のセンチメントを判断するのです。CNNなどのニュースに出てくる単語やSNSに流れる単語をクラスター分析し、人々の心理状態を測定して、ポートフォリオを組み替えるのです。
これは、どちらが良いか比較が難しいです。今回の2018年10月の下げは、VIXの上昇でプロは気付いていました。ところが、そのあとの12月クリスマスイブの下げは、想定外で、世界同時株安に進みました。この時は、すでに世界の投資家は巻き込まれていました。ニュースやSNSで悲壮な言葉が流れてくるときはすでに相場は底に近づいているからです。これに対応できていれば、このシステムは素晴らしいのですが。結局、wealthNaviもテオも下げています。しかし、個別株投資よりは、下げ幅が抑えられていました。
解約はどうでしょうか
ウエルスナビWealthNavi
引き出しも解約もできます。もちろん全額出金も解約できます。解約手数料はかかりません
テオTHEO
引き出しは10万円をのこさなくてはなりませんが、解約すれば全額戻ります
もちろん解約手数料や振り込み手数料はかかりません。
detax節税機能
ウエルスナビWealthNavi
があります。銘柄の中にある、含み損を利用して、翌年以降に繰り延べ投資効率を上げます。
テオTHEO
THEOにはありません。
お釣をコツコツ積み立てていく仕組み
マメタスというお釣りをためてくれるアプリがあります。
これはテオにもお釣り積立があります。
長期割引
ウエルスナビWealthNavi
長期割で最大0.9%まで割り引かれることがあります。
両方とも、NISAは使えません。
どちらも、個別株に投資するよりは、リバウンドも低いかもしれませんが、リスクは低減されます。短期の場合はそれでも、元本より下がる場合も出てきます。必ず上がるとは言えません。ともかく、時間がなく、それでも、銀行に預けておくよりいい投資場所を考えている人にはお任せで、コツコツと稼いでくれるイメージのシステムです。