VIX(恐怖指数)がなぜか戻らない
この間、ダウ(チャートのオレンジ色)は急落前の状態を伺うところまで戻してきていますが、なぜかVIX(恐怖指数、チャートの赤)が急落前の20以下に下がりません。24point前後で動いています、普通だったら、コンタンゴにより10台まで下がっていいはずなのですが、膠着しています。人々はまだ慎重ということなのかもしれません。
SKEW指数(ブラックスワン指数)が再び上昇
大事な資産を投資する場合、投機ではなく安全、安心な投資が一番で、そのために注意しておくのは、SKEW指数(ブラックスワン指数)が再び上昇してきていること(チャートの青)です。これはオプション取引に対する、コール(買う権利)に対してプット(売る権利)の需要があるからです。つまり将来は下がると考えてプットの需要が増えているので上昇しているわけです。コロナの前のようにSKEWとVIXが大きく乖離してくると再びテールリスクといわれる下落が訪れる可能性があることはいつも警戒しておく必要があります。
現在をどう考えるかですが、VIXが10台に下がらない間は、投資家の心理は総じて慎重な状態と考えられます。しかも、アメリカは、あれだけコロナ陽性者が増えて、死者が増えても、大きな恐怖を感じないようになっています。警戒しながら運用している状態なのではないでしょうか。それが、相場を長続きさせているのかもしれません。
Skewが高いままで、ダウの上昇が続き、VIXが10代に下がり、投資家の多くが安心したときに次の変化が始まる可能性が高いのかもしれません。したがって、警戒を弱めてはいけません。
中国との緊張の高まりに対して、ワクチン完成への期待
今は、中国とアメリカの緊張が高まってきているので、それによる想定外のことが起こればコロナ以外で新たなVIXの上昇があるかもしれませんが、一方で、11月の大統領選や秋にむけてワクチンの開発が進んでいるため、開発が実現すれば、VIX下降要因になるだろうし、予断を許さない状態ですが、アメリカ次第です。特にハイテク株のナスダックなどは高値更新を繰り返しました。さらに、アメリカは追加の刺激策を検討中なので、まだ終わりそうにはありません。
一方日本はいつもの夏枯れと違う特別な夏がくるのか?
本来日本の株式市場は通常は高校野球が始まれば、夏枯れで、お盆の間は売り買いも細り、9月に入るまでは弱含みというのが通例なのですが、何か違う感じがします。
コロナで高校野球もないし、お盆も旅行に行かずスティホームだし、投資家は家にいるので、もしかすると、意外といつもと違う相場になるのかもしれません。日本はまだアメリカのように戻りが強くないので、もう少し騰がってもいいとも思いますが。
まあ、この夏は全く何が起こるか予想がたたないので、騰がるかもしれませんが、9月まではおとなしくしているのが安全と考えています。ワクチン完成が間違いなくなったところで投資再開というのが安全かもしれません。が、一方でGPIFの1Qは70兆245億円のプラスで、下値を恐れず買えば、すごい結果が出るのですね。政府のドヤ顔が浮かびます。+2.97%でした。
海外は大きく売り越しで買戻し期待はある
これは、日経チャートと投資家別の購買状況のチャートですが、海外が大きく売り越していることがわかります。現在中国とアメリカの緊張が高まり、ドル高なので、日経平均が動かなくても為替利益がでて、売っているのでしょう。しかし、海外がこれだけ売っても日経は大きく下がらず踏みとどまり、次の上昇を待っている感じに見えます。また、今までも、大きく売り越した海外勢は、どこかで買戻しをしてくることは予測できます。今は相場が動くのは、海外の買いとGPIFの買いです。タイミングは円安に動いたときでしょう。
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